今日は佐賀市文化会館にてNPO有明海再生機構主催の公開討論会に出席しました。
諫早湾干拓潮受堤防の開門調査に象徴される有明海の再生問題。有明海の再生とは、どういう状況を意味するのか、という定義に対し、参加者で、太良の漁業者の方がおっしゃったのが、
諫早湾干拓潮受堤防の開門調査に象徴される有明海の再生問題。有明海の再生とは、どういう状況を意味するのか、という定義に対し、参加者で、太良の漁業者の方がおっしゃったのが、
「小長井漁協では、この20年間、タイラギ漁は休漁になっている。昔のように、再びタイラギ漁が出来るようになって初めて『有明海の再生』になる。」という言葉が印象的でした。
50年前、米を作るための農地が足らない時代に計画された巨大な公共事業。
平成10年を過ぎてやっと完成しました。
そして、海の異変。
事業の前に、農水省は「漁業は今まで通りに続けられる」と説明していました。
そして、海をよみがえらせるために、様々な取り組みが各方面で続いています。
科学的な調査も続いています。
今でも漁業被害と干拓事業の関連性を全く認めない農水省。
有明海の異変に全く関与しない環境省。
こんな霞ヶ関の行政はおかしいと思います。
海の再生には誰も異論は無いはずです。
でも、漁業者も農業者も、長崎も佐賀も福岡も熊本も、省庁も、それぞれの立場を主張し続けてがんじがらめです。
政治のトップの決断なくして、この課題の解決は程遠いと思います。
しかし、今の政権や農水大臣には望むべくも無いと感じます。
真に有明海の再生を達成出来るまで、わたし達は、取り組みを続けます。